工夫次第で価格は上がる? 不動産の査定に影響するポイント

住んでいる一戸建てやマンションを売却して新生活を始めたいとき、まず気になるのがいったいいくらで売れるのかということ。たいていの場合、不動産会社に連絡して査定をお願いするわけですが、少しでも高く査定してもらうためにはいくつかのポイントがあります。今回はそんな査定アップのためのポイントについて、武蔵野不動産相談室株式会社 代表取締役/不動産コンサルタントの畑中学(はたなか・おさむ)さんに伺いました。

 

査定額アップのためには「物件の印象」を良くすることが重要

——不動産会社の査定額をアップさせるには、どうすればいいのでしょうか?

 

「まずお話しておきたいのは、マンションにせよ戸建てにせよ、どこの不動産会社も査定のベースとなるデータは同じということです。つまりマンションであれば他の部屋がいくらで売れたのかが目安になりますし、戸建てであればその近隣の戸建てがいくらで売れたのかというデータは当然ですが、どこの不動産会社でも査定の基準にしています。

 

それをふまえた上で、不動産会社による査定額はだいたい次の3つの条件で決まります。まず『買主の情報』。そのエリアで物件を買いたいというお客さまを、その不動産会社が持っているかどうか。それから『物件の印象』。これはたとえばリフォームの必要が無いほどきれい、といったことですね。最後に『希少性』。ルーフバルコニーがついているとか駅からの距離が非常に近いなど、他の物件にないメリットがあるかどうか、ということです。この中で売り主側に努力ができるのは、『物件の印象』だけということになります。『買主の情報』は持つことはできませんし、『希少性』は最初からその物件に備わっている条件だからです」

 

物件は「明るく」「広く」「きれい」に見せるように

——「物件の印象」を良くすることが査定アップになるということですね

 

「そうです。これは実際の買主が来る『内見』のときの印象アップにもつながることですが、とにかく『明るく』『広く』『きれい』に見せることが大切です。具体的にはカーテンを開けて日光を入れ、部屋はきちんとかたづけておく。またキッチンや水周りは特にきれいに掃除しておいたほうが良いでしょう」

 

ハウスクリーニングやホームステージングも有効

——その他に査定額アップのポイントやテクニックはありますか?

 

「家を売却する際には仮住まいを確保し、いったん家を空けることも有効です。その上で業者に『ハウスクリーニング』を依頼するのは査定価格をかなり引き上げる効果があるでしょう。さらに空間をきれいに見せるためにセンスの良い家具類をレンタルしてディスプレイする、『ホームステージング』というサービスもありますよ」

 

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ちなみに畑中さんによれば査定する不動産会社の担当者も人間なので、しっかりと丁寧に応対してくれる売り主の物件には「頑張って売ろう!」と力が入り、査定額も上がるそうです。今回の記事を参考に、ぜひ納得のいく金額で売却を成功させてくださいね。

 

 

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《取材協力》

武蔵不動産相談室株式会社 代表取締役/不動産コンサルタント

畑中 学 さん

 

2018年1月に新著「家を売る人・買う人の手続きがわかる本」が発売されている。

 

公式サイト http://www.mf-soudan.com/contents/outline.html