再開発や万博開催で地価が上がる街がある一方、地価が下がっている街もあります。どういった理由で地価が下がるのか。その要因を不動産鑑定士・一級建築士の中山聡さんにお聞きしました。

 

地価が決まる大きな要因は人が集まる場所かどうか

――地価が下がる要因にはどのようなものがあるのでしょうか?

「地価が上がったり、下がったりする要因というのはとても簡単で、つまり人が集まるところは地価が上がり、人がいなくなれば地価が下がるわけです。土地に値段をつけるのは人間しかいないので、人間が立ち寄らない場所には値段すらつかなくなります」

 

人がいなくなる理由

――では人がいなくなる理由には、どんなものがあるのでしょうか。

「当然ですが、利便性がよくないところからはだんだんと人がいなくなっていきます。例えば商業施設がつぶれてしまった、交通事情が悪くなったというようなことがあげられます。また、山間の村や離島など交通の便が悪いところから、やはりだんだんと人がいなくなってしまう傾向にあります」

 

他にも突然の災害などで、地価が下がってしまうこともあると中山さんは言います。

 

「極端な例ですが、東日本大震災で津波の被害にあった地域ですね。海に近い地域には人が住めなくなってしまって、多くの人が高台に引っ越すということがありました。そうするとその高台の街の値段がものすごい勢いで地価が上がっていったという話もあります」

 

地価の変動を身近にみつける方法

――地価の変動を予測する方法はあるのでしょうか。

「災害などによる地価の上昇や下降は、もちろん予測ができません。ほかにも例えば今後、大阪は万博で盛り上がりを見せそうですが、そのようなビッグイベントは突然決まることなのでわかりませんよね。そこで一番確実に地価の変動を知る方法としておすすめしているのが、自分の住んでいる地域の人口が増えているのか、減っているのかを調べてみることです。人口がだんだんと減少している地域では、地価も下がっていくことが予想されます」

 

人口推移は自治体のホームページなどで、簡単に調べることができます。人口減少が進んでいる地域で売却を検討している方は、早めの決断が功を奏しそうです。

 

 

 

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《取材協力》

不動産鑑定士・一級建築士 中山聡先生

わくわく法人rea東海北陸不動産鑑定・建築スタジオ株式会社代表取締役。

空き家管理のNPO法人空き家管理サービスあじさい理事。

著書には「闘う! 空き家術」など多数

 

http://rea-tokaihokuriku.com/