【スケジュール編】不動産の売買契約にはどんな手続きが必要?

不動産投資家や不動産業者でもない限り、不動産を売却する機会は一生のうちに何度も訪れることはないでしょう。だからこそ、前もって知識を学び、よりスムーズな取引を目指したいもの。

 

そこで今回は、不動産の売買契約に必要な手続きについて、公益社団法人東京都不動産鑑定士協会、理事の方に詳しいお話をお伺いしました。前編となるこの記事では、売却を行う際の全体スケジュールや日数についてお伝えします。後編の「書類作成に関して」はこちら→

 

 

売却にかかる時間は最短で2ヶ月ほど。長いと半年程度かかる

──不動産の売却って時間がかかりそうなイメージがありますが、どれくらいの期間を見込んでおいた方がいいのでしょうか?

 

「最短で2か月、長くて半年くらいと考えていただければよいかと思います。高額で早く売れるのが理想ではありますが、高値の物件はなかなか売却が難しいんですよ。“売却スピード”と“売却価格”、自分がどちらを優先するのかしっかり明確にしてから手続きに取り掛かるようにしましょう」

 

最初にすることは不動産会社選び。複数の候補から自分に合った会社を選ぶ

──なるほど。売却が完了するまで、どのような工程があるのか教えてください。

 

「まずは、買い手を探してくれる不動産会社など仲介業者探しですね。ここでのポイントとしては、いきなり1社に決めるのではなく、複数の不動産会社を見て回り、自分に合ったところを探すことです。仲介業者を決めたあとは、定期的に不動産会社から報告を受けながら、買い手が見つかるのを待ちます。時間がかかる可能性があるのはここですね。

 

不動産会社を通して価格交渉などをするケースもありますので、自分のなかで最低売買価格などをあらかじめ決めておきましょう。交渉がまとまったら、売買契約を交わし、手付金を受け取ります。最後に残高を受け取り、物件を引き渡せば完了ですよ」

 

 

契約から引渡しまで、およそ1~2ヶ月かかると考えておく

──それぞれどれくらいの期間を見込めばいいのでしょうか。

 

「不動産会社探しは、1か月くらい余裕をもってじっくり探したいところです。業者を通しての売却活動も1〜3か月くらい見込んでおくべきですね。契約から物件引き渡しの際は、購入者の住宅ローン審査などに時間がかかるので、1~2か月かかると想定しておいた方がいいですよ」

 

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今回お話しいただいた不動産鑑定士の方によると、マンションは比較的スムーズに行くケースが多いですが、一軒家などは隣家との土地の境界線を明確にする必要などが生じるため、時間がかかりやすい傾向になるのだとか。長年住んできた、大切な物件の売買、余裕をもって気持ちいい取引にしたいものです。

後編の「書類作成に関して」はこちら→

 

 

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《取材協力》

公益社団法人 東京都不動産鑑定士協会

不動産の無料相談会や著名なゲストによる講演会の開催等の事業を行っている、国家資格である不動産鑑定士等で組織する資格者団体。

 

東京都不動産鑑定士協会サイト http://www.tokyo-kanteishi.or.jp/