「漆喰(しっくい)」、「珪藻土(けいそうど)」、「無垢材(むくざい)」。これらは3つとも自然素材の「建材」ですが、名前だけは聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。自然素材を使ったお部屋はシックハウス症候群やアレルギーなどの健康被害が出にくく、お部屋の湿度調節に役立つことに加え、自然素材独特の風合いがお部屋をオシャレに見せてくれるというメリットも。そんな「自然素材を使ったお部屋」について今回はアンケートを実施しました。
まず、「あなたは自然素材(例:無垢材・漆喰・珪藻土など)を使用したお部屋があることを知っていますか?」という質問をしたところ、「はい」と回答したのは全体の約2割のみという結果に。自然素材のお部屋の認知度はとても低いことがわかります。続けて「はい」と答えた人に、「自分が自然素材を使った部屋に住むこと」について尋ねてみると……。
■約8割の人が「自然素材を使った部屋に住みたい」と回答
Q あなたは自然素材を使用したお部屋に住みたいと思いますか?
はい……:77.7%
いいえ……:22.3%
約8割の人が「住みたい」と回答。「自然素材を使用したお部屋」について知っている人を対象とした質問だったこともあり、関心の高さがうかがえます。自然素材のお部屋に住みたい理由として最も多かったのが「自分や家族がアレルギー体質だから」というもの。また、「体によさそう」という回答も多く見られました。小さな子どもがいる人は特に「有害な物質はできるだけ避けたい」という思いが強いよう。他にも「湿度も調節してくれるようなのでカビも生えにくいと聞いたことがあるから」(27歳/女性/電機)、「TVのリフォーム番組で珪藻土を使用したお家を建てていて、とてもよさそうだったので」(31歳/女性/運輸・倉庫)など、機能面や見た目のよさについての回答も複数見られました。
一方、残り約2割の「住みたくない」と回答した人の主な理由は「自然素材を使用した部屋というだけで、値段が高くなりそう」という費用面に関するもの。「(自然素材は)嫌いではないが、積極的に住みたいというわけではない」というスタンスの人が多いようです。また「耐久性に問題がありそう」(44歳/男性/その他)や「手入れなどが大変だと思う」(44歳/男性/医療・福祉)などの回答も。
今回の調査では、自然素材を使用したお部屋の存在について「知っている」という人は全体の約2割と少ないものの、その中で自然素材のお部屋に「住みたい」という人は約8割と非常に多いことがわかりました。ただ、自然素材を使用したお部屋は多くのメリットがある反面、自然由来だからこそ値段が高かったり、経年変化でゆがみやヒビ、色ムラが出てきてしまったりするデメリットがあるのも事実。これらのことを踏まえて、興味のある方はぜひお部屋選びの参考にしてみてくださいね。
【アンケート対象】
調査時期:2014年2月20日~25日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:500人
調査方法:回答者限定ログイン式アンケート