「引っ越した先でも使える?」そう思うと収納用品に余分な費用をかけたくなくなります。でも今のままでは片付かないし、どうしていいのか分からなくて困ったら、100円ショップにある3アイテムが狙い目。それを使えば、あちらもこちらもスッキリと片付きますよ。
コの字ラックはプチプラの代表グッズ
キッチンと洗面所の収納はあらかじめ備え付けになっています。鍋の数が多くても、こだわりの洗濯洗剤をいくつかストックしたくても、標準的な収納スペースに入れなければなりません。しかも、流しとレンジ下と洗面台下のキャビネットには棚がついていないのです。引っ越した時には「とりあえず」というつもりで、キャビネット内に直置きするのですが、それがやがてそのままになってしまいがち。中をじっくり見てみると、使えていないデッドスペースがいっぱい残っていませんか?
そこで使いたいのがコの字ラック。これを入れるだけで、キャビネットの中を2段使いできるので、収納量が約2倍になります。積み重ねて使えるコの字ラックなら、3段4段と積むことで、壁と家具の間に残っている隙間を棚のように利用することができます。靴置きや掃除用品、日用品をストックしてもいいでしょう。
プラカゴはマストアイテム
住む人がひとりでも家族でも、生活に必要な品の種類が大きく変わるわけではありません。なかでも、共通する悩みは食品や洗剤などストック品の収納です。たとえば、キッチンではレトルト、缶詰、調味料などの買い置き。洗面所ではシャンプー、洗濯洗剤などの詰め替え用パック。戸棚にはクスリ、バンソウコウ、マスクなどの医薬品、ペンやハサミなどの文具。こうした持ち物は、カテゴリーを決めてまとめておかないと、日常生活が混乱します。
そのため、家庭でもよく使われているのがプラカゴです。棚に小物をそのまましまっておくとバラバラになりやすいので、カゴでひとまとめにします。プラスチック製は汚れたら洗えるので、洗面、洗濯、キッチンなどの水廻りにピッタリ。そうではない場所でも、もちろんOKです。
プラカゴは100均商品のなかでも定番化されていて、大きさもいくつかあるので、しまいたいモノと収納サイズにあったものを見つけましょう。
あちこちで応用が利く書類ボックス
A4サイズの書類ボックスは、ふだんからお馴染みのアイテムですね。立てておくと表紙がよれやすい雑誌でも、ボックスいっぱいに入れておくと傷みませんし、出し入れもしやすくなります。このように、一般的には紙モノ整理に使うのですが、収納ボックスとして他のモノをしまうときにも活用できます。
横型のボックスには、たたんだカットソーやパンツといった衣類、バッグ、タオルなどをしまってクローゼット整理に。玄関のスリッパやビーチサンダルを、縦向きにしてしまっておくのもいいでしょう。縦型のボックスには、フライパンを差し込んで立てておいたり、背の高い洗剤や調味料のボトルをまとめたり、洗濯ハンガーの入れ物にしたりするなど、家じゅうで使うことができます。プラスチック製なら、汚れが落としやすくて便利です。
すはらひろこ
整理収納アドバイザー認定講師・一級建築士・インテリアコーディネーター。インテリアのプロならではの収納術が、オシャレでやる気がわくと好評。片付け講座を定期開催するほかテレビ・雑誌でも活躍。著書「朝、着る服に迷わないハッピー収納術」(大和書房)、「1分からはじめるかたづけ術」(だいわ文庫)、「無印良品で覚える収納のコツ」など著書・監修書多数。【片付けちゃお】http://suharahiloco.wordpress.com/