春からの新生活に向けて、引越しをする人が多くなります。引越しにはやらなければならないことがたくさん。特に作業量とスピードが求められる荷造りと荷ほどきをスムーズに進めることが引越しの肝でもあります。初めてでもうまくいくコツをまとめました。
■用意しておきたい荷造り必須アイテム
段ボールを目の前に「よし、やるぞ!」と意気込む前に、まずは荷造りにあると便利なアイテムを用意しましょう。あとから「あれがない。これがない」と買いに走るのでは、時間もやる気もどんどん奪われてしまいます。
①段ボール…引越業者から無料でもらえることも。スーパーやコンビニ、ドラッグストア、家電量販店等からもらうときは、必ず店員さんにひと声かけてください。
②エアパッキン・新聞紙・タオル等の緩衝材
③テープ類…段ボールなど跡が残ってもいいものにはガムテープ、家具などには養生テープを使うのがおすすめです。細かいものにはセロハンテープ・ビニールテープ。配線の目印に使うなら、マスキングテープも便利です。
④サインペン、マーカー等の筆記用具
⑤カッター・はさみ
⑥ビニール袋・ラップ・輪ゴム…液体の入った瓶や容器や、カトラリーなど細かいものをまとめます。チャック付きのものが便利。
⑦工具…大きな家具等を展開して運ぶ場合に必要です。
⑧掃除用具…使い捨てのお掃除シートがあると便利です。
■スピードが勝負! 引越し前の荷造りのコツ
引越しが決まったらすぐに、要らないものを処分し、引越しまでに使わないものからどんどんと荷造りを進めてしまうのがポイントです。でも、「捨てるのモッタイナイ」「まだ使うかも」と迷っているうちに、時間ばかりたってしまい、気がついたら引越し前日! ……なんてことがよくあります。
まずは要るものと要らないものを取捨選択すること。粗大ゴミや大量のゴミは回収までに時間がかかることもあります。最初に即断即決し、新居に持っていかないものは部屋から出してしまいましょう。
次に引越しまでに使うものを一カ所にまとめます。直前であれば、スーツケース等に入れてしまうのがおすすめ。洋服や洗面用具等身の回りのものを中心に数泊の旅行に行くつもりで用意し、あとは残ったものを要るか要らないかなどは考えずに、どんどん段ボールに詰めていきましょう。
荷造りはスピードが勝負。懐かしいものが出てきて、思い出にふけってしまうというのも要注意です。
■一つずつこなす! 引越し後の荷ほどきのコツ
一方で、荷ほどきは焦らずに、ひとつずつ段ボールを開けていくことが大切です。「あれがないかな。これはどこかな」といくつも段ボールを開けてしまうと、中途半端にものが入ったままの段ボールが散乱して、収拾のつかない状態になります。ひとつ段ボールを開けたら、その中のものを片付けて、つぶしてから次へ進むようにしましょう。
「そうすると、すぐに生活に必要なものが見つからなくて困るんじゃ?」と思うかもしれませんが、荷造りのときに用意しておいた身の回りのものが入ったスーツケースがあれば、大丈夫。
トイレットペーパーや洗剤等の消耗品で足りないものは新しく買ってしまっても、新居に無駄なものにはなりません。すぐにものが見つからなくてもお金で解決できるよう、少し多めの現金も用意しておくと安心ですね。
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー:河野真希
ウェブや雑誌など各種メディアで、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『家事のお手本-大人のたしなみ賢いくらし(泉書房)』『頑張らなくても素敵に暮らせる「夜だけ家事」で快適シンプル生活(双葉社)』などがある。河野真希オフィシャルサイト